【自動車ユーザー必見】タイヤの脱落事故はなぜ起きるのか?その原因と対策とは!

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11月1412月1日、立て続けにタイヤ脱輪事故による事故のニュースが報道された。

死亡者も出ている大きな事故でした。

「寒くなると、タイヤ脱落による事故のニュースが多くなるのはなぜ?」
「自動車のタイヤが風邪をひくわけないのに!季節とどう関係しているの?」


と疑問に思っている方もおられるのでは、と思います。

調べてみると、北海道や東北の雪の多い北国で、タイヤの脱落事故が多発していることが分かりました。

今回は、さらに深掘りし、「タイヤ脱落がなぜ起こるのか?」「季節性や地域性が関連しているのか?」。

そして、「タイヤ脱落の予防策」について調査してみました。

目次

毎年増加し続けている「トラックのタイヤ脱落事故件数」!

下の表とグラフは、国土交通省が2023年度(令和4年度)に発表したトラックのタイヤ脱落事故の状況です。

グラフをご覧いただければ分かるように、事故件数は年々増加傾向にあります。

原因の一つと考えられているのは、ねじ規格の変更

どういうこと?

もともとはJIS規格の製品が使用されていました。

そのJIS規格では、車輪の回転方向とホイールナットの緩み方向を逆にするために、車両の左側タイヤには、逆ネジを使用してネジの緩みを防止していました。

つまり、緩まないように工夫された製品を使っていたということです。

それが、2010年以降には、国際規格のISO規格にあわせてネジが使用されるようになったのです。

ISO規格では、全てのタイヤのネジは同じ方向に締める設計になっています。

もちろん、いろいろな状況を想定したテストを繰り返して、規格変更をしたと思います。

ただ、因果関係ははっきりしていませんが、2010年以降、タイヤの脱落件数が増加し始めたのは事実です。

左後輪の脱落が圧倒的に多い

調べを進めていくと、左後輪タイヤの脱落が圧倒的に多いことも判明しました。

これは2022年度だけでなく、毎年同じで、左後輪のタイヤの脱落が一番多いのです。

その原因とは?
  • 日本の道路は道路中央(右)から道路側面(左)に勾配がつけられています
    これは、排水のためで中央が高く側面が低くなっています。
    このために、車両の左側タイヤに負荷が生まれるというわけです。
  • 右旋回時は、遠心力で左後輪に負荷がかかる
  • 左旋回時は、旋回が小さい左後輪がねじれて負荷がかかる
  • 回転するタイヤに対し、左側のナットは緩む方向の力が働いている。

左の後輪タイヤは、ナットが緩む原因が多いことがわかります。

タイヤ脱落事故は、「積雪」との関連性がある!?

次に、タイヤ脱落事故の季節性について調べてみました。

春から秋にかけては少なく、冬に入る時期から真冬にかけて、「雪の降る時期」に激増しています。

地域性も調査

北海道から東北や北陸の日本海側エリアに集中しており、「積雪の多い地域」であることもわかります。

以上より、雪と関連性があるようです。

雪とタイヤということで、以下で雪時用のスタッドレスタイヤとの関連性について調査してみます。

タイヤの交換内容と交換から事故までの期間は?

下の円グラフは、タイヤ交換の作業内用を表したものです。

タイヤ交換のみの場合が多く、ユーザー自ら交換している場合が最も多くなっています

交換から1ヶ月以内が最も多いようです。

夏用の一般タイヤから、冬用のスタッドレスタイヤに交換後に多発していることが分かりました。

タイヤ脱落を防止するための対策とは?

国土交通省では、タイヤ脱落事故の発生原因は「タイヤ交換時の作業不備」と「タイヤ交換後の保守管理の不備」の2つの要因と推定しています。

タイヤ交換時の作業不備

・規定の締付トルクで締めていない可能性
・ホイール・ボルト・ナット等の錆やゴミを充分に取り除けていない

《タイヤ交換後の保守管理の不備》

・増し締めを行っていない
・日常点検が適切に行われていない

基本的には、タイヤ交換後は、正しく締め付けていても、走行しているうちに緩みが発生します。(初期なじみ

タイヤ交換後の1ヶ月以内に、脱落事故が多発していることから50~100km走行後には、必ずナットの緩みなどの点検をするようにしましょう。

専門業者がタイヤ交換を行ったから大丈夫と過信しないことも大切です。

《作業内容》

ナットを1本ずつ、レンチで緩んでいないか確認。
緩みが確認できた場合は、増し締めをします。

ただし、注意点があります。

増し締めと言っても、締め付け過ぎは禁物!
レンチの上に乗って、全体重をかけて締めるなんてのはもってのほか!絶対やってはいけません。
締め過ぎは、ナットの破損を招く恐れがあります。

トルクレンチという締め付け値が分かるレンチで締めるのがベストです。

作業に自信がない場合は、専門の業者に依頼してください。

まとめ

今回の調査をまとめると以下の通りです。

  • タイヤの脱落事故は、年々増加している。
  • 雪用タイヤに交換する11月から2月頃に一番多く発生している。
  • タイヤ交換後、1ヶ月以内に事故が多発。
  • 多くは取り付け不良や、点検の不備で発生している。

前半の集計結果は、国土交通省発表のトラックなどの大型車両に基づくものとなっています。

ただ、大型であれ、小型であれ、すべての自動車にはタイヤがついていて、路面からの衝撃を最初に受けるのはタイヤです。

また、著者の見解になりますが、

夏タイヤ交換時にタイヤ脱落事故が少ないのは、雪がない舗装路では、ナットの緩みがあった場合、ハンドルに伝わる振動や異音に気づきやすく、外れる前に、運転手が異常に気付くのではないかと思われます。

逆に常に雪が積もっているような状況では、常に悪路であるため、ハンドルに伝わるナットの緩みによる振動や異音に気付きにくいことも、タイヤ脱落事故の一因ではないかと思われます。

いずれにせよ、予防が大切!

夏タイヤ・冬タイヤの交換時にかかわらず、定期的な点検を心がけることが大切だと、改めて実感しました。

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