2024年3月17日、Xのトレンドワードに「#くたべれ北陸新幹線」というワードがトレンド入りしていました。
「一部の鉄道マニアによるもの」のようですが、かなりのパワーワードだったので、気になった方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、このワードが生まれた5つの理由についてお伝えいたします。
ぜひ、最後までお付き合いください。
「#くたばれ北陸新幹線」ワードが生まれた5つの理由
早速、「#くたばれ北陸新幹線」ワードが生まれた理由について見ていきましょう。
理由①:特急「サンダーバード」の廃止
「大阪↔金沢」を3時間弱で結ぶ列車として人気だった特急「サンダーバード」を廃止にしたことが原因の一つです。
乗り換えなしでこの区間をつないでいた便利な特急列車がなくなったことで不満に思う人が多いのが理由です。
理由②:敦賀で乗り換えが必要になり、不便になった。
2024年2月まで、「大阪↔金沢」は一本の特急で往来できていましたが、2024年3月から特急は「大阪↔敦賀」まで。
「敦賀↔金沢」は新幹線に乗り換えるひと手間が必要になり、不便に感じるようになりました。
時間は、最短で22分短縮します。
理由③:料金が高くなった
上の表のように、「大阪↔金沢」の片道料金が以前より1,620円多く支払うことが必要になりました。
往復で3,240円!
仕事でこの区間を行き来する社会人。
特に学生には大きな痛手になることは間違いないでしょう。
理由④:大阪や名古屋が遠く感じるようになった
「金沢↔名古屋」を直通で結んできた特急「しらさぎ」。
「金沢↔敦賀」で北陸新幹線開通に伴い、2024年3月16日からはその運行区間が「敦賀↔名古屋」に短縮されました。
金沢から名古屋方面に行くには乗り換えが必要になり不便に感じるようになるのは当然です。
「高速バスで行くようにする」という声もありました。
大阪↔金沢は「サンダーバード」が、名古屋↔金沢は「しらさぎ」が相次いで廃止になったこと。
それが原因で距離では近いはずの大阪・名古屋が遠く感じるようになったことに不満を感じるようになりました。
理由⑤:大阪まで開通する目途がたっていない
北陸新幹線の「大阪↔敦賀」は未着工であり、さらには開通の目途もたっていない状況です。
この区間の大変を占める約60kmは地下を縦断するルートになります。
用地買収不要とされる「大深度地下」(地下40m以下)を貫くという壮大な計画。
ただ、京都盆地には琵琶湖から延びる大規模な地下水が眠るとされ、京都市民が大反対しています。
また、工事から出る大量の残土の処理についても反対しています。
これにより着工の時期の目途もたっていない状況です。
大阪↔敦賀の目途が立たないうちから金沢↔敦賀の開業を進めたことに不満が出ています。
「#くたばれ北陸新幹線」が現実化したらどうなる?
本当に北陸新幹線が前線にわたり廃線になったらどうなるのでしょうか?
- 羽田↔富山の空の便が毎回ほぼ満席になる。
- 東京方面への鉄道は、特急「しらゆき」で長岡経由で迂回する。
- 更に特急「しらゆき」が満席で乗れなくなることもある。
- 東京行きの高速バスも満席になる。
- 正月お盆のラッシュ時には高速道路の大渋滞が起きる。
などなど一部ですが、予想されます。
関東方面に向かうにも不便で、関東からも不便になり北陸の観光産業にも大打撃になるでしょう。
最後に
今回は、「#くたばれ北陸新幹線」がXのトレンド入り!その5つの理由とは?ということについて調査しました。
このワードが生まれた背景には、「多くの人に北陸に来て北陸の良いところを知ってほしい」という地元愛があるのでがないかと思いました。
また、関東よりもどちらかと言えば関西寄りの北陸において孤立しているような疎外感も感じているのでは?とも思いました。
北陸新幹線の全線開通に向けて、目途だけでもつけて安心させて欲しいものです。